ホホバオイルは万能オイルといわれるほど、どんな肌質にも効果を発揮してくれるオイルです。
そんなバツグンのオイルであるホホバオイルは、湿疹や脂漏性皮膚炎にも効果を発揮してくれるのでしょうか?
ホホバオイルを塗って、悪化するという心配はないのでしょうか?
ホホバオイルと脂漏性皮膚炎、湿疹との関係をご紹介します。
脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎とは、皮脂分泌の多い場所に「かゆみ」や「炎症」を起こす症状のことを言います。
年齢は関係なく、乳児から成人まで脂漏性皮膚炎になる可能性はあります。
頭皮の脂漏性皮膚炎ではフケが大量に出たり、抜け毛の原因になることもあります。
脂漏性皮膚炎になりやすい部位
- 頭皮
- 髪の生え際
- 脇の下
- 耳の中・後ろ
- 前胸部
- 鼻の脇
こういった皮脂腺の多い部位に起こりやすくなっています。
遺伝も関係していることから、体質的に皮脂が多い方は脂漏性皮膚炎になりやすいとされています。
脂漏性皮膚炎の原因
マラセチア菌というもともと人が持っている菌が、肌に影響を与えることから脂漏性皮膚炎が発症します。
マラセチアは皮脂を栄養源とし、皮脂を遊離脂肪酸に分解するという働きを持っています。
マラセチアに分解された遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与え、皮膚に症状が現れるのです。
また、食生活、ストレスといったものの影響が強いと言われています。
脂っぽい食事や、アルコール、野菜不足が原因で発症しやすくなります。
また、入浴時に満足に洗えていなかったり、睡眠時間が不足していると発症することもあります。
毛穴に皮脂が詰まって、脂漏性皮膚炎となってしまうとされています。
ホホバオイルが脂漏性皮膚炎に効果的?
ここまでの脂漏性皮膚炎の話だと、ホホバオイルが逆効果になりそうな気がしますよね。
もし、アナタの体質がもともとオイリー肌で、皮脂分泌が盛んであれば、ホホバオイルを使用すると逆効果な可能性があります。
実際に、オイリー肌の方が原因の「脂漏性皮膚炎」の方がホホバオイルを使用して悪化した例はあります。
そのため、アナタの肌状態がどのような肌質で、脂漏性皮膚炎になったのかを知る必要があります。
そして、オイリー肌でも使える使用法で使うことが必要です。
正しい使い方をする必要があります。
それは、乾燥肌の場合も同じです。
乾燥肌も脂漏性皮膚炎になる
実は、乾燥肌でも脂漏性皮膚炎になることがあります。
乾燥が原因の脂漏性皮膚炎の場合、「インナードライ」といわれる肌状態になっていることが多いです。(→インナードライとは?どうやって改善するの?)
肌表面が乾燥していることから、脳が「皮脂分泌」を促します。
しかし、肌表面にだけ皮脂が分泌され、肌の内側の水分が不足している状態だと肌表面だけがベタベタして、お肌自体は乾燥した状態になります。
この状態を放置すると、脂漏性皮膚炎になることがあるのです。
過剰に分泌される「皮脂」が毛穴につまり、脂漏性皮膚炎が発症するのです。
オイリー肌、インナードライ肌のどちらも、脂漏性皮膚炎が発症するときには「毛穴」に皮脂が詰まっている状態のことが多いです。
そのため、毛穴のつまりを取り除き、皮脂と水分のバランスを整えることが最も大切になります。
ホホバオイルで脂漏性皮膚炎を改善・予防
ホホバオイルで脂漏性皮膚炎の原因を改善・予防する方法としておススメの方法は「使用した後に洗う」ということです。
ホホバオイルは保湿に効果的なんじゃないの?
と、思いますよね。
しかし、ホホバオイルの効果は「保湿」だけではありません。
シャンプーをする前や洗顔をする前に、ホホバオイルを使用することで「毛穴の汚れ」を浮かせることができます。
ホホバオイルの持つ「ワックスエステル」という成分が肌にぐっと浸透し、バツグンの洗浄効果を発揮してくれるのです。(→ワックスエステルとは?ホホバオイルだけが持つ成分)
しかも、ホホバオイルは天然成分なので、皮脂を流しすぎることもありません。
適度に皮脂を残してくれるので、肌表面を乾燥させないのです。
脂漏性皮膚炎の場合、最初の3日ほど継続し、その後は徐々に減らしていきます。
通常の頭皮状態に戻ったら、週に1回くらいの頻度で行うことをおススメします。(→頭皮への使い方はコチラ)
脂漏性皮膚炎を改善・予防で気を付けること
ホホバオイルでのケアを行いつつ、脂漏性皮膚炎を改善するには「日常生活」の見直しも必要です。
睡眠、食事などを一度見直してみましょう。
それから、洗顔や洗髪を行い、皮膚の清潔を保つこともポイントです。
ただし、強く洗いすぎると皮脂が不足し、さらに皮脂が分泌される可能性があります。
そうなると逆効果になってしまうので、優しく刺激を与えすぎないように洗いましょう。
また、きちんと病院で診断をしてもらいましょう。
炎症を抑えるための塗り薬や飲み薬を処方してもらえます。
無理に我慢をせず、まずは医療機関で診断してもらうことをおススメします。
個人差があるので、ホホバオイルも絶対に効果があるとは言えません。
まずは医療機関での診察をしてもらいましょう。
また、ホホバオイルを使用する場合はパッチテストを行ってから使用してくださいね♪(→パッチテストの方法)

