高い保湿効果と美容効果を持つホホバオイル。
一方、昔から美容効果に優れているといわれている馬油。
この二つのどちらを使用するか迷ったりしたことはありませんか?
迷って決められない!なんてことになったりしていませんか?
または、どちらか一方では少しもの足りない、なんてことになっていませんか?
この二つを混ぜて使ったり、併用することができるのかご紹介します。
ホホバオイルと馬油、それぞれの効果
ホホバオイルには高い保湿効果と、抗酸化作用などの効果があります。
それは、私たちの皮脂に含まれる「ワックスエステル」という成分を持っているからです。
ワックスエステルは、私たちの皮脂の30%程度を占める成分です。
私たちの皮脂成分と同じということは、肌に馴染みやすく、デメリットやリスクが低いのが特徴です。
また、素早く肌に浸透するため、水分をしっかりと肌に閉じ込め、高い保湿効果を発揮してくれます。
毛穴に入り込んで外的刺激から肌を守り、毛穴の内部で繁殖しようとする細菌や汚れも除去する働きがあります。(→ワックスエステルとは?他にどんな働きがあるの?)
それに、ほとんどのホホバオイルが天然成分100%なので、安全面でも安心して使うことができます。
酸化もしずらく、半永久的に酸化しないといわれるほど安定性も高いオイルなのです。
馬油の効果とは?

一方、馬油の効果は昔から民間療法薬として知られてきた、長く愛されてきたスキンケア用品です。
食用にしても副作用がない、といわれるほど副作用がありません。
人の皮脂に含まれるオレイン酸やリメール酸などを多く含み、私たちの皮脂に含まれる「角質層の細胞間脂質」の成分にとても近いといわれています。
「角質層の細胞間脂質」とは、セラミドを中心とするお肌のバリア機能を持つ場所のことです。
これは、ホホバオイルの持つワックスエステルとは違う成分になります。
馬油は、「セラミド」などで構成されている「角質層の細胞間脂質」と成分がとても近いのです。
ということは、お肌を潤し、外的刺激からお肌を守ってくれる役割をします。
また、肌との相性がとても良いことから、「角質層の細胞間脂質」の働きを助けてくれ、お肌をより健康に導いてくれるのです。
しかも!!
抗炎症効果もあるため、火傷にも効果的です。
日焼けをした後にも効果があるのはそのためなんですね♪
ホホバオイルと馬油を「混ぜる」「併用する」って大丈夫!?
では、こんなにもそれぞれが「お肌に良い」とされる効果を発揮するものを、同時に使用しても大丈夫なのでしょうか?
ホホバオイルに含まれる成分は「ワックスエステル」、馬油に含まれる成分は「角質層の細胞間脂質」に似ている成分です。
どちらもお肌に含まれる成分と似ていたり、同じだったりするので、まずお肌にリスクやデメリットが低くなります。
また、どちらもそれぞれ違う成分で「お肌を潤す」「お肌を守る」という役割を果たします。
そのため、両方を使うことで「違う働きかけ」によってそれぞれの効果を発揮してくれるため、「つけすぎ」というデメリットもありません。
正しい使い方をすることで、どちらの効果も引き出すことができます。
もし、どちらかだけを使用していて「保湿が物足りない」と感じている場合は、両方しようしてみると解消されるかもしれません。
ただ、二つを使用する際には気を付けることがあります。
ホホバオイルと馬油を同時に使う際の注意点
- 使用量に注意する
- その他のスキンケア用品・化粧品にも注意する
- 水分をしっかりと補給する
この2つの点には注意をして使用していきましょう。
1 使用量に注意する
ホホバオイルと馬油のどちらも、皮脂成分に似てる成分を持っています。
ということは、つけすぎてしまうと「皮脂分泌」が多い時のお肌と同じ状態を起こすことになります。
例えば、朝いちばんにお化粧をして、そのまま夜まで化粧直しが一切できない状態だとします。
夜になるとお肌はテカテカして、オイリーになっていることが多いですよね。
特に暑い環境にいて化粧直しができないと、お肌は大変なことになっています。(笑)
このような状態のとき、私たちの肌から自然と分泌される皮脂によってテカテカになっています。
しかし、この肌から自然に分泌された皮脂をそのままにしておくと、ニキビや肌荒れの原因になるのです。
私たちの皮脂であっても、分泌されすぎた皮脂は肌荒れの原因になります。
もしホホバオイルや馬油をつけすぎてしまった場合、これと同じような状態になるのです。
どんなに肌に良いとされる二つでも、適量を超えてしまうとお肌には負担になります。
2 その他のスキンケア用品・化粧品に注意する
特に馬油を使う際には注意が必要になります。
馬油は肌の奥まで成分を届ける働きがとても優れています。
そのため、化粧水や美容液などの成分もしっかりと肌の奥まで浸透させてくれるのです。
しかし、それは良い成分以外にも働きかけてしまう特徴があります。
そのため、悪い成分の含まれているスキンケア用品や化粧品を使うことで、馬油がそれを肌の奥まで浸透させてしまう可能性があるのです。
馬油を使用する場合は、お肌に使うすべての成分に注意が必要です。
反対に、ホホバオイルは馬油ほどの浸透させる力はありません。
例えば、日焼け止めやファンデーションを塗る前に、ホホバオイルを塗ることで、直接それらの成分がお肌に当たることを防ぐことができます。
しかし、化粧水などの保湿・美白成分を肌の奥に浸透させることができます。
そのため、使っている化粧品やスキンケア用品に心配がある場合は、まずは「ホホバオイル」の使用からはじめてみるのがおススメです。
慣れてきたり、化粧品の成分をしっかりと確認することができたら、馬油を使い足してみたり、馬油に切り替えてみるのも一つの方法です。
3 水分をしっかりと補給する
それから、ホホバオイルと馬油の両方に言えることですが、使用する際にはしっかりと「水分」をお肌に補給してあげましょう。
どちらも高い保湿効果があるんじゃないの?
と、思いますよね。
しかし、ホホバオイルにも馬油にも、お肌に水分を補給する力はありません。
例えば、お風呂上りの水分をしっかりと持っている肌や、化粧水や美容液などの保湿成分でお肌を潤した後に、ホホバオイルや馬油を使用することで、しっかりと水分をお肌に閉じ込めることができます。
水分をお肌にとどめ、潤し続ける保湿はバツグンです!
しかし、ホホバオイルや馬油自体に、水分をお肌に当てる能力はないのです。
そのため、水分のない状態でこの2つを使用してしまうと「インナードライ」という状態を起こす可能性があります。
インナードライを起こすと、逆にお肌はさらに乾燥し、ベタベタしてしまうのです。(→インナードライとは?そのデメリットとは?)
インナードライ状態にならないためにも、お肌にはしっかりと水分を補給してあげることが必要です。
ホホバオイルと馬油の使い方

それぞれを同時に使うのか、あるいは朝と夜に分けて使用をするのか、という2つの方法です。
1 ホホバオイルと馬油を朝と夜に使用する場合
ホホバオイルと馬油を、朝と夜に使いわける方法をする場合は、こんな使い分けがおススメ♪
朝・・・ホホバオイル
夜・・・馬油
このように使い分けるとおススメです。
その理由は、朝から夜にかけてメイクをすることが多いからです。
ホホバオイルには「紫外線カット効果」がほんの少しだけあります。(→ホホバオイルで日焼け止め効果を発揮!?)
また、メイクの成分が直接肌に当たることを防ぎ、お肌を化粧品の成分から守ってくれます。
また程よくお肌に水分を保ち、皮脂成分を調整してくれる働きがあります。
酸化を防ぐ効果もあるので、皮脂分泌された皮脂の酸化も抑えてくれます。
そのため、昼間にメイクが崩れにくく、夕方になってもメイクが崩れにくいのです。
そして、夜に馬油を使用することで、化粧水や美容液などの、保湿・美容成分をしっかりとお肌に浸透させることができます。
馬油の「浸透させる力」が存分に発揮されるには、夜が最も効果的です。
2 ホホバオイルと馬油を同時に使う
ホホバオイルや馬油、それぞれの単体では「保湿が足りない」と感じる場合は、ホホバオイルと馬油を同時に使うこともおススメです。
2つ同時に使用する場合は、この順番で使用しましょう。
馬油(ブースターとして) → 化粧水 → ホホバオイル
馬油をブースターとして使用し、化粧水を間で挟むことで、しっかりと水分をお肌に浸透させます。
そして、さらにその上からホホバオイルを使用することで、お肌にしっかりと蓋をすることができるのです。
馬油はお肌に薄く伸ばします。
ホホバオイルの量は、ほんの1~2滴で十分です。
あくまでもつけすぎには注意しましょう。
ホホバオイルと馬油の最強コンビ
ホホバオイルだけじゃ物足りない、馬油だけじゃ物足りない、そんな時には両方使ってみちゃいましょう♪
どちらも高い保湿効果と、お肌を守る効果があります。
肌トラブルの原因の多くが「乾燥」が原因です。
乾燥を避けるためにも、保湿と、それを保つための方法をしっかりと行っていくことで「肌トラブル」とはサヨナラすることができます。
ホホバオイルと馬油のように、ホホバオイルと何かを組み合わせることで「高い効果」をより「高く」することができるものがあります。
例えば、ニキビには「ホホバオイル×ハトムギ化粧水」が最適です。
あるいは、化粧水に目を向けてみるのも一つの方法です。
美白を目指しているのであれば、「美白成分」が多く含まれているものを使うことで、美白効果を素早く引き出してくれます。
「美白成分」の含まれている化粧水を使うことで、それが可能になります。(→美白効果の高い化粧水はどれ?おススメTOP3)

