ホホバオイルはどんな肌質にもあうといわれている万能オイルです。
アトピー体質の方や、赤ちゃんでも利用できることは、すでに周知の事実になりつつあります。
しかし実は、「アトピーを悪化させる」可能性があることをご存知ですか?
ホホバオイルとアトピーの関係を詳しくご紹介していきます。
ホホバオイルで【アトピーが悪化】!?おさまらない赤みの原因は!?
ホホバオイルは万能オイルとして、とても素晴らしい効果を発揮しています。
基本的には、どんな肌質にも合うといわれているのでアトピー体質の方でも利用することができます。
医療機関でもベビーマッサージに利用されたり、敏感肌やアトピー体質の方にもすすめられることが多いです。
では、なぜアトピーを悪化させることがあるのでしょうか?
実は、ホホバオイルでアトピーが悪化する例は、まれにあります。
ホホバオイルが悪化させてしまうと、お肌に赤みが出て炎症を起こしたような状態になります。
また、かゆみがおさまらず、ヒリヒリした痛みを伴う場合もあります。
どうしてそうなってしまうのか、その理由は3つ考えることができます。
1 ホホバオイルの種類
一つ目の理由は、ホホバオイルの種類です。
ホホバオイルには2種類のオイルがあります。
1つ目は「精製された透明」のホホバオイル、2つ目は「未精製のゴールド」のホホバオイルです。
この2つの違いは、100%天然か、そうでないかの違いです。
どちらも同じホホバオイルですが、より安全性が高いのは「ゴールドの未精製ホホバオイル」なんです!
精製されたホホバオイルには、精製をする段階で天然成分以外のものが入り込んでいる可能性があります。
この透明の精製ホホバオイルをお肌に使用することで、天然成分以外の成分がアトピーで弱っているお肌に影響を与える場合があります。
もし、透明のホホバオイルで肌トラブルを起こしてしまった場合は、「精製」されたホホバオイルを選んだことが原因かもしれません。
「精製」と「未精製」の違いはこちらで詳しくご紹介しています。(→精製と未精製の何が違うの?)
特に医療機関などでは「未精製」のゴールデンホホバオイルが使用されることが通常です。
敏感なお肌には、ゴールドの安全なホホバオイルを使用するほうが、お肌にとってリスクが少なくなります。
2 体質に合わない
ゴールデンの未精製ホホバオイルを使っても、アトピーが悪化する場合もあります。
どんな肌質にも合うといわれているホホバオイルでも、「体質として合わない」ということがあるのです。
ホホバオイルはもともと「ホホバ」という植物から作られています。
ゴールデンのホホバオイルは100%天然成分です。
だからこそ、「植物アレルギー」を持っている方だとアレルギー反応を起こすことがまれにあるのです。
植物アレルギーを持っている自覚がなくても、アレルギー反応が起こることもあります。
お肌に合うかどうか、使用する前にパッチテストを行ってから使用しましょう。
3 肌の水分が不足して炎症が悪化
ホホバオイルには、炎症を抑えて保湿をする効果があります。
しかし、体質によっては、アトピーの強い炎症に効果を発揮できず、悪化させてしまう場合があるのです。
かゆみを発する場合、肌は熱を発します。
その熱は、さらにかゆみを強くする働きがあります。
「かゆみ → 熱 → かゆみ → 熱」と繰り返していくのです。
このかゆみと熱を抑えるには「熱を放出し、肌表面のかゆみを抑える」必要があります。
そうなると、肌表面はホホバオイルと肌の間で熱がこもり、肌表面がムレてしまい、より強いかゆみを感じてしまいます。
また、炎症が起こっている肌表面はとても乾燥しています。
ホホバオイルには強い保湿効果がありますが、ホホバオイル自体は保湿する成分は持っていないのです。
そのため、ホホバオイルで保湿をする際には「肌表面に水分で保湿 → ホホバオイルで蓋をして水分を逃がさない」という役割をします。
ホホバオイルでの保湿は、肌に水分を与えたうえで水分が蒸発しないようにしなければなりません。
だからこそ、ホホバオイルでの保湿は「お風呂上り」などが有効だといわれています。
アトピーの炎症でかゆみを感じているお肌は「乾燥」の状態がとても強いです。
「お風呂上り + ホホバオイル」だけでは保湿が不足してしまい、かゆみを抑えることができない場合があります。
しかし、炎症が強いアトピーの場合「通常の保湿」では、さらに炎症を強めるリスクがあります。
そのため、炎症がおさまった状態で、体質にあったもので保湿をする必要があります。
ホホバオイルでアトピーの悪化、どうやって解決するの!?
ホホバオイルでのアトピーの悪化を防ぐために、使用する前にやっておくべきことと、解決するべきことがあります。
まず、ホホバオイルをまだ使用したことがない方は、「バッチテスト」を行ってから使用しましょう。
そして、体質に合っているかどうかを確認したうえで使用してください。(→パッチテストを行う方法)
また、ホホバオイルを使用して「体質に合っていない」と思われた方は、すぐに使用をやめましょう。
トラブルが起こった場合は、きちんと医療機関を受診してください。
まずは炎症を抑え、アトピーを治療していく必要があります。
ホホバオイル以外でケアをするいう方法
ちなみに、私も以前アトピーがひどくなった時にホホバオイルで失敗したことがあります。
私はどんなものがいいかわからず、インターネットで調べたり、質問したりして「アトピー」体質でも使えるものを探しました。
選択肢としては、次のような方法を試してみました。
- ホホバオイル以外の天然オイルを試してみる
- アトピーでも使えるクリームを探す
① ホホバオイル以外の天然オイルを試してみる
天然オイルとひとことで言っても、実はホホバオイル以外にもたくさんあります。
ホホバオイル以外にも、次のようなオイルがアトピー体質でも使えると言われています。
体質によって、それぞれ合う合わないがあるので、私は少量を少しずつ購入して試してみました。
私は個人的に、シアバターがあっていたように感じます。
ただ、こればかりは本当に個人差があるので、自分の肌に合うと感じるものを使うようにしましょう。
また、どのオイルを使う場合も事前にパッチテストを行ってから広い範囲に使うようにしてくださいね♪
② アトピーでも使えるクリームを探す
アトピーでも使える、という肌に優しいクリームを見つけました。
しかも、アトピーを治すだけでなく、再発防止にもなるとのことで、有効な記事や口コミをたくさん見つけました。
それが「アトピスマイル クリーム」です。
肌に刺激となる成分も配合されていないようで、赤ちゃんでも使えます。
実際使てみると、肌への刺激が感じられなくて優しい。
天然オイルしか使えないかも、と思っていた私にとっては嬉しいものでした。
ホホバオイルも赤ちゃんに使えるけれど、私の体質にはあわなかったので、ちょっと試しに使ってみることにしました♪
まずは炎症を抑える治療を行ってから、お肌が少し落ち着いたころに「アトピスマイル クリーム」を使い始めました。
使い始めて感じたのは、私のお肌に合っているかもしれない・・・とすぐに感じたことでした。
ホホバオイルとは違う点がいくつかあったからです。
- ベタベタした感じがない
- 保湿の持続時間が長い
- 塗り直すタイミングが半分になった
- 肌になじむ感じがある
おそらく、このクリームには「保湿成分」が含まれていたからだと思います。
後から調べてわかったのですが、「アトピスマイル クリーム」に含まれている「ライスパワー№11」という成分のおかげのようです。
水分をしっかりとお肌に蓄え、バリア機能を正常に戻すことができました。
アトピー防止のためにも、アトピスマイルクリームはお肌に使用して、ホホバオイルは髪に使うようにして、二つを使い分けています♪
私のアトピーとホホバオイルの相性は悪かったのですが、ホホバオイル自体の効果は素晴らしいと思っています。
今では、ホホバオイルは髪に使用するようにしていて、髪をサラサラに維持してくれています。(→ホホバオイルが肌に合わなかった人でも使える、ヘアケアに使う方法)

